目次
この知識はこんな人にオススメ
「新型コロナウイルスの影響について、詳しくチェックしたい」
「フリーランスとして今後どうやって稼げばいいかを知りたい」
中国:1日の死者数ゼロ。だが過少申告の可能性も

4月7日のBBCの記事によると、新型コロナの流行以来、中国では初めて1日の死者数がゼロになったとされています。
2月の中旬ごろには、1日で1万4000人もの新たな感染者を出していた中国ですが、3月に入ってからはピタリと感染者の増加がストップして、わずか100人未満に。
4月7日時点で、過去24時間の新たな感染者数は32人で、その全員が海外からの帰国者という報道もあります。
新型コロナ発生源の武漢では、封鎖の緩和へ
新型コロナの発生源とされているのは、中国の武漢です。
中国政府は武漢でのこれまでの封鎖を緩めて、住民が市外に出ることも許されるようになったとしています。
これは、中国国内ではほぼ新型コロナの感染拡大は収束に向かっていると考えることができます。
感染拡大からまだ半年も経っていない状況ですが、こうした先例ができるのは日本や他の国々にとっては明るいニュースでしょう。
中国と同じような新型コロナ対策をとることで、感染者数も死亡者数も大幅に減らすことができるということなのですから。
実際、中国政府はアジア各国、ヨーロッパ各国に向けて救援物資の送付をスタートしています。
トランプ大統領は、中国の統計に疑問
ただ、こうした中国の発表は信用性に欠けるという意見もあります。
たとえばアメリカのトランプ大統領は、中国政府の情報隠蔽(いんぺい)を指摘しています。
つまり、中国での新型コロナの感染者数・死亡者数を過少申告しているのではないかと考えているのです。
中国政府の発表がすべて真実で、中国国内では新型コロナの流行が収束に向かっているなら、それに越したことはありません。
しかし、もし中国政府の発表にウソがあるなら、世界中でまだまだ感染拡大が続くのかもしれません。
アメリカ:全米で33万人の感染者。NYだけで12万人に

そんなアメリカでは、4月6日時点で全米の感染者が33万人を上回ったと報道されています。
死者は9000人を超え、日に日に増加を続けています。
感染者数の3分の1にあたる12万人は、ニューヨーク州で発生した患者とされています。
同じくニューヨーク州の死者は4000人以上。約半数の死者がニューヨーク州で発生している計算です。
1日あたりの感染者・死者はやや減少
それでも、ニューヨーク州での新型コロナの流行はピークを過ぎたという見方ができます。
というのも、1日あたりの感染者数・死者数は若干減少したと報道があるからです。
ニューヨーク州知事によれば、新たな入院患者数は半減しているとのこと。
ただ、ニューヨーク州の代わりにルイジアナ州・ワシントン州などで感染者数・死者数の増加が始まっているといいます。
特にルイジアナ州では、4月9日までに人工呼吸器が足りなくなると伝えられており、医療現場でのリソース不足が深刻になっています。
感染者数・死者数の減少で安心してしまうのが一番怖い
私たちの人間心理として、どんな状況にも慣れるという性質を持っています。
毎日のように新型コロナの感染者が100人増えていると聞かされていたら、その数が200人、300人となっても驚かなくなるでしょう。
もしこれまで100人規模で新たな感染者数が発見されていたにもかかわらず、ある日50人以下の発見者数に減少したとしたら、私たちはつい安心してしまうはず。
実際には、新型コロナの流行が収束したとは限らないのに、感染者数が減少しただけで油断してしまう傾向にあります。
「じゃあもう安全だ」と考えて多くの人が外出した結果、さらなる感染拡大に至ってしまうのが最悪のシナリオなのです。
イタリア・スペイン:死亡者数トップ。医療崩壊が深刻に

感染者数が世界で最も多いのはアメリカですが、死亡者数がいちばん多いのはイタリア、次いでスペインとなっています。
イタリアではすでに1万6000人以上が亡くなり、スペインでも1万3000人以上の死者が出ています。
最近になって感染者や死亡者は減少傾向にあるものの、医療の現場では大きな問題を抱えているといいます。
それは医療現場の過度な負担、言い換えるなら医療崩壊が進んでいる状態なのです。
医師や看護師にも感染が広がる
複数の新型コロナ患者に接触することとなる医師・看護師は、普通の人々よりも感染リスクが非常に高いと言えます。
しかしマスクや防護服などの装備が不足し、人でも足りなくなってしまえば、だんだんと医療従事者の感染が広がっていくわけです。
すると、感染者の治療ができる医師・看護師がどんどん減っていき、病院が新型コロナの患者を受け入れられなくなっていきます。
ほかにも介護施設での感染拡大が進んでおり、重症化しやすい高齢者の間で感染が広まっていることも指摘されています。
感染のピークは越えたのかもしれませんが、まだまだ予断を許さない状況です。
日本でも医療崩壊が心配される
日本でもどんどん医療現場の負担が増大しており、中には外来を休診して新たな患者の受け入れをストップしているところもあるそう。
医師や看護師の間で感染が拡大し、病院が1つの感染集団となってしまっている状況です。
そんな病院が続々と増えていけば、新型コロナの患者を受け入れるところがどんどん少なくなっていきます。
一方で新型コロナの感染者は指数関数的に増大していきますので、患者に対する医療リソースが追いつかなくなるのです。
こうなってしまえば、日本でも医療崩壊が始まって死者数が爆発的に増加してしまうかもしれません。
日本:ようやく緊急事態宣言。感染拡大はストップするのか?

4月7日、安倍首相は「緊急事態宣言」を発令しました。
なんだか物々しい名前ですが、諸外国で行われている「外出禁止令」ほど強力なものではありません。
たとえば、住民に外出自粛を要請したり、学校のような公共施設の使用停止を要請・指示できるといった内容がメイン。
あくまでも私たち個人の自主的な行動を「お願い」するもので、強制力はありません。
「強制はしないけど、みんなわかってるよね?」と、暗黙のうちに外出を自粛してくれることを期待しているんですね。
「遅すぎる」「弱すぎる」宣言なのは事実
そんな緊急事態宣言に対して、海外からは「遅すぎる」「弱すぎる」という意見も多く聞かれます。
実際、アメリカのニューヨーク州などでは、理由なく外出した人には罰金が科される規定が作られ、企業の活動もストップしています。
それと比べれば、日本の緊急事態宣言は非常に弱いものだという見方ができるでしょう。
帰省する若者により全国で感染拡大
東京での新型コロナ拡大を受けて、地方から東京にやってきた若者が帰省する例が後を絶ちません。
新型コロナに感染しても症状が出にくい若者が、東京からウイルスを持ち帰り、高齢の両親を感染させてしまう…というケースが非常に多くなっています。
帰省する若者を媒介して、今後は日本全国で感染が拡大していく…そんな未来も現実味を帯びてきました。
おわりに
毎日ネガティブなニュースばかりに触れていて気が滅入ってしまいそうですが、それでも私たちは日々生活費を稼がないといけません。
では、自分でビジネスをやっているフリーランスや個人事業主は、具体的にどのような対策を打てばいいのか?
次回の記事では、私たちが今すぐやるべきことについて詳しくお伝えします。
参考資料
・中国、新型ウイルスによる1日の死者数ゼロと発表 流行以来初
https://www.bbc.com/japanese/52195621
・中国は新型コロナで「世界を欺いた」と米議員、トランプ氏も統計を疑問視
https://www.afpbb.com/articles/-/3276712
・米、新型コロナウイルス感染33.5万人・死者9500人超 「厳しい1週間に」
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/04/33595001.php
・イタリア スペイン 感染者数は減少傾向も医療現場はひっ迫続く
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200407/k10012371611000.html
・新型コロナウイルス感染症まとめ – Yahoo! JAPAN
https://hazard.yahoo.co.jp/article/20200207