Adobeがサブスクビジネスに成功した理由とは?【オンラインサロン集客】

こんにちは!株式会社SYK・代表取締役の喜多野です。

当ブログではオンラインサロン集客に特化して、サブスクビジネスを成功させるノウハウをお伝えしています。

サブスクビジネスといえば、よく成功例として語られるのがAdobe(アドビ)という会社です。

PhotoshopやIllustratorというアプリを開発したメーカー…と言えばわかりやすいかもしれません。

そんなAdobe社がどんなビジネスモデルを実践して、どのようにサブスクで成功を収めたのか、その事例をまとめていきたいと思います。

サブスクビジネスの成功例といえば、Adobe

最近のIT業界では、お客さんから数百円〜数千円の月額料金を受け取り、商品やサービスが使い放題にする「サブスクリプション」がトレンドになっています。

たとえば動画配信のNetflix、音楽配信のApple Musicなど、大手のIT企業ならサブスクビジネスをやっていないほうが珍しいかもしれません。

とはいえ、一昔前まではIT業界でも、買い切りのパッケージ商品を売るのが当たり前でした。

ExcelやWordで有名な「Microsoft Office」も、インストールするのに何万円もかかるソフトウェアでしたよね??

でも、ある時期をきっかけに多くのIT企業がサブスクビジネスへと方向転換して、パッケージソフトの販売をやめるようになったんです。

そのきっかけというのが、Adobe社です。

Adobeのビジネスモデルを参考にしてみよう

Adobeといえば、IT業界を代表する大企業の1つ。

「そんな大きな会社の事例を参考にしても、個人や中小企業のビジネスには役に立たないのでは?」

と考える方もいるかもしれませんが、そんなことはありませんよ^^

むしろオンラインサロンのようなサブスクビジネスを始めようと考えているなら、マーケティングの教科書を読むつもりでAdobe社の事例を押さえておくべきなんです!

そもそもAdobeってどんな会社?

Adobeという会社について、「なんとなく聞いたことがあるけどよく知らない…」という状態の方も多いのではないでしょうか?

まずはAdobe社について簡単に説明しておくと、デザインの勉強をしたことがある方なら「PhotoshopやIllustratorを作っている会社」と言えばわかりやすいと思います。

他にも、動画編集でよく使われるPremiere、PDFファイルを読み込むAcrobat Readerも、Adobe社の製品です。

ウェブサイトを構築するためのDreamweaverといったアプリも制作しているので、私たちが普段ネット上で目にするほとんどのメディアが、Adobe社のアプリで作られているといっても過言ではありません。

特にクリエイターにとっては、Adobeのブランドを知らない人はいないくらいの知名度があり、間違いなく世界のトップIT企業なんです。

サブスク以前も、驚異的な売り上げを誇っていた

そんなAdobe社は、現在『Adobe Creative Cloud』というサブスクサービスを提供しています。

Adobe Creative Cloudを申し込めば、月額5,680円(税別)でAdobeのアプリが全部使い放題になるというサブスクです。

実はこのサブスクを提供する以前には、Adobeもパッケージソフトを販売していました。

それがいわゆる『Adobe Creative Suite』で、「Photoshop CS6」などの名称で売られていたものです(ベテランデザイナーの方なら知っているかも)。

3400億円の売り上げ、粗利率は97%!

パッケージソフトのAdobe Creative Suiteは、世界中のクリエイターからの支持を受け、2011年には約3400億円(34億ドル)の売り上げを誇っていたんです。

しかも、その粗利率は97%で、ほぼ丸ごと利益として残っていた計算です。

これほどうまくいっているビジネスモデルなら、「どうしてサブスクに移行したの?」と疑問になりますよね??

Adobeの買い切り製品のデメリットとは?

圧倒的な売り上げと粗利率を誇っていたAdobe社のAdobe Creative Suite。

でも、そのビジネスモデルにはいくつかのデメリットが存在していました。

①会社として成長できない

その1つは、会社としての成長が頭打ちになっていたことです。

Adobe社のパッケージソフトの売り上げ個数は、年間で約300万ほどで、この数字はほとんど変化がなかったそう。

新規顧客の開拓がうまくいっていなかったと言い換えることもできるでしょう。

その結果、Adobe社が売り上げを増やすためには単価を上げるしかなく、会社のしての成長スピードも落ちてしまっていた。

②アップデートが遅い

そしてもう1つ、Adobe社のパッケージソフトは2年に1回バージョンアップされる仕組みでした。

でも、変化が激しいIT業界では、2年に1回しか更新されないというのは非常に使いづらく、顧客満足度が低下してしまっていたんです。

そこで買い切り型パッケージソフトの限界を感じたAdobe社の経営陣が、3400億円という売り上げを捨てて、サブスク化へと方向転換することを決断しました。

サブスク化をきっかけに、株価は10倍、成長率は年20%に

Adobe Creative Cloudをスタートさせてサブスク化に切り替えたことで、Adobe社の株価は当時の10倍へと大きく跳ね上がりました。

当時は成長率も1桁だったにもかかわらず、サブスク化をきっかけに20%もの成長率を達成。

これこそ、サブスクビジネスの最大の成功例と言えるんじゃないでしょうか??

Adobeの例から見る、サブスクビジネスのメリット

そんなAdobe社のサブスク成功事例をもとに、私たちフリーランスやスモールビジネス経営者が、取り入れるべき教訓についてもみていきましょう。

私たちがオンラインサロンのようなサブスクビジネスを始めることで、一体どんなメリットが手に入るのか?

①新規顧客が圧倒的に増加

Adobe社の買い切りのパッケージソフトは、Photoshopだけでも10万円近い金額でした。

それだけの金額を出せる個人はあまり多くないでしょうから、新しいお客さんの開拓がうまくいっていなかったんです。

でも、サブスク化したAdobe Creative Cloudは、月額1000円のプランから試すことが可能。

1回に支払うお金が安くなったことで、新規顧客を大幅に増やして売り上げを伸ばしていったんですね。

あなたもきっと、単価30万円や50万円といった高額商品を扱っていると思います。

でも、新規のお客さんにいきなり30万円や50万円払ってもらうのは難しい。

一方で月3000円や月5000円のオンラインサロンなら、気軽に参加してもらいやすくなるわけです!

②顧客満足度も急上昇

Adobe社はサブスク化をきっかけに、アップデートのサイクルを早めることができたとされています。

これまで2年に1回だったアップデートを、より頻繁に配信できるようになったからです。

その結果、顧客満足度が大幅にアップ。

顧客満足度というのは私たちがビジネスを行なう上での基本中の基本です。

よりリアルタイムにお客さんの要望に応えて改善していけるサブスクは、顧客満足度を高めてビジネスが成功する可能性が非常に高くなるんですよ^^

おわりに

今回はオンラインサロン集客のお手本として、Adobe社のサブスク成功事例をお伝えしてきました。

Adobe社の事例を参考にしながら、あなたもオンラインサロン集客をスタートさせていってくださいね。