目次
この知識はこんな人にオススメ
「売り上げを大きく伸ばしたい人」
「お客さんの行動を変える心理テクニックを学びたい人」
マーケティングの基本「バンドワゴン効果(社会的証明)」とは?

マーケティングの世界で使われる基本的な知識として、「バンドワゴン効果(社会的証明)」というものがあります。
これは多くの人が集まっているところに自分も行きたくなることを示す心理で、野次馬が集まっているとつい気になってしまうのもバンドワゴン効果の一例です。
バンドワゴン効果は非常に強力なパワーを持っており、ときには自分の意思とは関係なく行動が決まってしまうこともあります。
たとえば、テレビでバラエティ番組を見ていると明らかに作り物の笑い声が入れられていることがありますが、これもバンドワゴン効果を狙ったものです。
バラエティ番組で笑い声が使われる理由
あなたもバラエティ番組を見ていて不自然な笑い声を聞いたことがあると思いますが、これは笑い声の音声につられて視聴者も笑ってしまうのを狙ってのものです。
あえて録音の笑い声を流すことによって、つい笑ってしまう状況を作り出し、「おもしろかった」と思わせようとしているんですね。
テレビ業界以外でも、バンドワゴン効果はさまざまなところで使われています。
「累計販売数10万個突破!」が売り上げを伸ばす
健康食品のLPを見てみても、「累計販売数10万個突破!」のようなキャッチフレーズが必ずと言っていいほど使われていますよね?
「それだけたくさん売れているということは、きっといい商品に違いない!」そんなふうにお客さんが思ってくれるのを期待して、このようなキャッチフレーズが使われています。
誰だって買い物に失敗したくはないですから、自分が買おうとしている商品が信頼できるものなのか、チェックしたくなる心理が働きます。
そこでまず最初に参照するのが、「累計販売数10万個突破!」のようなキャッチフレーズなんですね。
私たちの日常で使われるバンドワゴン効果

日常生活を見渡してみると、これ以外にもバンドワゴン効果が使われている例がいくらでも存在します。
たとえば、ビジネス書の帯のなかで「累計3万部突破!」「Amazonランキング1位獲得!」といったキャッチコピーが使われることってよくありますよね??
このような数字を使うことによってその本が売れていることを示し、お客さんに手に取ってもらうことを狙っているんですね。
行列のできるお店
行列ができているお店に入りたくなってしまうのも、バンドワゴン効果の一例です。
行列のできる人気ラーメン店が店内を広くしてたくさんのお客さんが入れるようにしたところ、お客さんが激減して売り上げが減った…なんて話があります。
店内を広くしてお客さんの利便性を高めたにもかかわらず、お店の外の行列がなくなったことでバンドワゴン効果が消えてしまい、売り上げが下がってしまったんですね。
中にはサクラを使って意図的に行列を作っているケースもあります。
行列を作るだけで大幅に売り上げがアップするため、サクラとして雇うバイト代の何倍もの稼ぎになるのです。
Amazonのレビュー
私たちがAmazonでなにか買おうと考えたとき、必ずと言っていいほどレビューをチェックすると思います。
ネガティブなレビューが多ければ買うのをためらうし、ポジティブなレビューが多いと購入する決断をしますよね?
レビューの評価だけでなく、レビューの数も重要なポイントです。
なぜなら、レビューの数が多ければ多いほど、売れている商品であることを裏付けるからです。
バンドワゴン効果を利用する業者の中には、サクラのレビューをたくさん投稿して、まるで人気の商品のように見せかける手法も使われています。
「実績者の声」で売り上げが大幅アップ

バンドワゴン効果の中でも特に強力なのが、「実績者の声」としてお客さんの感想を紹介することです。
実際に商品を買った人の感想を紹介することで、質の高い人気商品であることをリアルに感じてもらうことができるからです。
もしすでに自分の商品・サービスを買ってくれているお客さんがいるなら、積極的にお客さんの声を集めていくべきです。
ネガティブな意見は商品を改善するのに役立ちますし、ポジティブな意見は「実績者の声」として紹介していけるからです。
ウソだと思われれば、効果は半減
ただし、1回も商品が売れたことがないのにウソの「実績者の声」を紹介してしまうと、お客さんからの信頼を失う結果になります。
たとえウソではなくとも、なんとなくウソっぽくみえる見せ方もNG。
たとえば、フリー画像の顔写真にコピペで貼り付けた文章だけだと、まるで作り物のような印象を受けてしまいますよね
スクショや手書きのコメントをもらおう
「実績者の声」を紹介する一番効果的な方法は、お客さんに手書きでコメントを書いてもらうことです。
お客さんの顔写真があるとなお良いですね。
手書きコメントと顔写真を使うことによって、本物の「実績者の声」であることをお客さんに伝えることができます。
ただ、お客さんに手書きのコメントや写真を送ってもらうのはハードルが高いと感じる方がほとんどでしょう。
そんなときには、お客さんからの成果報告をスクショするというのがおすすめです。
「教わった方法を実践したら、こんな結果になりました!」という成果報告をLINE@に送ってもらって、それを「実績者の声」として紹介するのです。
これにも手書きのコメントと同等の効果があるので、ぜひ試してみてくださいね。
限定性を加えることで、さらなる効果に

バンドワゴン効果は、別の心理効果と一緒に使うことで、さらなる効果を発揮することができます。
その心理効果とは、「限定性」です。
バンドワゴン効果によってたくさん売れている人気商品であることを伝えて、販売できる商品の数が限られていることをアピールするわけですね。
営業でも多用されるバンドワゴン効果
バンドワゴン効果と限定生の組み合わせは、営業手法としてもよく使われるテクニックです。
「人気商品につき本日も10件の問い合わせをいただいていまして、明日には在庫切れになっている可能性も高いです。今すぐ注文いただければなんとか確保しますが、いかがでしょうか?」
このようなセールストークは、もはや常套句ですね。
強力なテクニックなので悪用は厳禁ですが、売り上げを伸ばすための大きな助けになるのは間違い無いでしょう。
「好評により残り枠3名!」が最強
この記事を読んでいる人の中には、オンラインでビジネスをやっている方が多いと思います。
オンラインで商品を売るときにも、バンドワゴン効果+限定性は大きな効果を発揮します。
たとえば、「好評により残り枠3名!」という見せ方をすることによって、「人気商品だから、今すぐ買わないと手に入らないかも!」という気持ちにさせることができるのです。
今すぐにバンドワゴン効果を活用して、お客さんからの問い合わせを増やしましょう!
おわりに
ここで紹介したバンドワゴン効果の手法を実践することにより、売り上げを10倍に増やすことだって可能になります。
まずはライバルのLPなどをチェックしてバンドワゴン効果が使われている事例を参考にしながら、自分のビジネスにも生かしていくことをおすすめします。