目次
この知識はこんな人にオススメ
「効率よく新しいことを学びたい人」
「知識を人に教えられるようになりたい人」
学習の5段階を知れば、挫折せずに続けられる

私たちが何か新しいことを学ぼうとするときには、学習レベルに合わせて正しく勉強方法を変えていく必要があります。
いくら漢字の勉強をしたいと考えていたとしても、小学1年生レベルの漢字から復習したって意味がないですし、ひたすら難読漢字ばかりを勉強していてもモチベーションが下がってしまいます。
自分の学習レベルにあった内容で、「簡単すぎず、難しすぎず」のラインを狙っていくことが、挫折せずに勉強を続けていくコツなんですね。
これはビジネスでも同じで、起業したばかりのフリーランスが、専門的なマーケティング用語を覚えたって意味がありません。
まずは実際にお客さんに接して商品を売ってみて、それからマーケティングについての勉強をしていくという順番が正しいんですね。
スキルの習得には、正しい順番がある!
このように、学習を進めていく際には必ず守っておきたい順番というものがあります。
正しい順番を押さえることで、効率的にスキルを身につけていくことができるはず。
具体的には、NLP(神経言語プログラミング)で使われている、次の5ステップについて取り上げていきますね。
- ①無意識+無能(知らないし、できない)
- ②意識+無能(知ってるけど、できない)
- ③意識+有能(意識すればできる)
- ④無意識+有能(無意識にできる)
- ⑤意識+有能、無意識+有能(人に教えられる)
スキル習得のステップ①無意識+無能(知らないし、できない)

スキル習得のステップ最初の1つ目は、「知らないし、できない」という状態です。
初心者は誰でもここからスタートするのが普通。
「そんなスキルなんて知らないし、自分には必要ないよ」と考えているステップになります。
スキルの必要性を意識していないし、スキルを身につけてもない状態ということですね。
車の運転に例えるなら、「運転なんてできなくていいし、都会に住んでるから必要ない」という段階ですね。
ここから地方に移住したり、ドライブが趣味になったりすることで、はじめて次のステップに進むことができます。
スキル習得のステップ②意識+無能(知ってるけど、できない)

2つ目の段階は、「知ってるけど、できない」の状態です。
そのスキルのことを知っているけれど、身につけているわけではない。
「こういうスキルがあることはわかっているけど、自分の力じゃ使えない」と考えているステップですね。
車の運転なら「アクセルとブレーキがあって、ハンドルを操作すればいいのはわかってる。でも免許は持ってないよ」という段階になります。
挫折しやすいのは、この段階
多くの場合、このステップ②からステップ③に上がるときに、挫折を経験してしまうことになります。
「わかっているのにできない…」そんなもどかしさに耐えられずに、スキルの習得をあきらめてしまうのです。
ステップ②から上に行くためには、長い時間がかかりますし、大きな努力も必要です。
そのことをしっかりと理解して、小さな勉強でもいいので毎日コツコツと続けていくことがポイントになるのです。
焦らずじっくりとスキルアップに取り組めれば、多くのライバルよりも先にスキルを身につけられるでしょう。
スキル習得のステップ③意識+有能(意識すればできる)

3つ目の段階が、「意識すればできる」の状態です。
あくまでも「意識すれば」という条件付きですが、一通りのスキルが身に付けられた段階と言えます。
- 台本がしっかり手元にあれば、セミナーで話せる
- 事前に文章を考えておけば、英会話できる
- ハンドルを両手で持って全神経を集中させれば、車を運転できる
このような状態ですね。
ここで気を抜かないことが大切
ステップ③までくればスキルの習得もだいぶ先に進んでいますが、油断するとすぐにスキルを忘れてしまいます。
免許を取っただけで車の運転をしていないと、ペーパードライバーとして運転に苦手意識を持ってしまう可能性があるのです。
スキルを一通り身につけただけで満足せず、常に実践を繰り返してスキルを磨き続けることがポイントです。
スキル習得のステップ④無意識+有能(無意識にできる)

ステップ④は、「無意識にできる」の状態です。
これまでは頭の中で意識しなければスキルを使いこなせなかったが、実践や経験を積むことで、もはや意識しなくてもスキルを発揮できるようになった状態です。
- 台本がなくてもセミナーでペラペラ話せる
- 突然外国人に話しかけられても、英語で反応できる
- 人と会話しながらでも安全運転できる
このような段階だとイメージするとわかりやすいと思います。
ステップ④でスキルは習得!
スキルの習得という観点から言えば、ステップ④までくれば大成功。
歯を磨いたりスマホを操作したりする感覚でスキルを使いこなせるので、あなた自身は大きく成長できたと言えるでしょう。
ひとまず目指すべきゴールとしては、このように「無意識にできる」状態を目指しましょう。
スキル習得のステップ⑤意識+有能、無意識+有能(人に教えられる)

実は、スキル習得のステップにはもう1段階上があります。
それは「人に教えられる」という状態です。
自分の感覚を頼りに、無意識に車を運転して思い通りにドライブすることができる。
それに加えて、運転の感覚を言語化して、人に「こういうイメージを持って運転するといいよ」と教えてあげられる状態が、5つ目の段階です。
おじいちゃんにスマホを教えられますか?
どれだけ無意識にスキルが使えても、それだけで人に教えられるわけではありません。
たとえば、私たちが毎日手足のように使いこなしているスマホの使い方を、一度もスマホに触れたことがないおじいちゃんにわかりやすく教えられるでしょうか?
もちろん、「こうすればいいんだよ!」「ここを押して!指をなぞって!」と行き当たりばったりで教えることはできるかもしれません。
でも、まるでスマホ教室の先生のようにわかりやすく教えられる人はほとんどいないはず。
スマホ教室の先生になれば、マネタイズができる
スマホ教室の先生は、スマホの操作をわかりやすく伝えられるという意味で、大きな価値を持っています。
スマホ操作のスキルを習得してステップ④に到達して、さらにステップ⑤を目指したことによって、「スマホ操作を人に教えられる」状態になったわけです。
こうなるとスキルを駆使してスマホ教室を開き、売り上げを立てることが可能になってきます。
ビジネススキルもこれとまったく同じ。
自分でスキルを使いこなせるようになって、そして人に教えることもできるようになるからこそ、稼げるスキルに成長するのです。
おわりに
今回はスキル習得の5段階について紹介してきました。
ここで取り上げた5つの流れを踏まえて、新たなスキルの習得を目指してみてくださいね。